【実例付き】未経験からWebマーケティングの職務経歴書の書き方

転職準備のステップ

「未経験だけど、Webマーケティングの職務経歴書って、どう書けばいいんだろう…」

そう悩んでいませんか?

実は私も転職活動を始めた当初、同じような悩みを抱えていました。

転職を考えている人
転職を考えている人
  • 前職とWebマーケティングは全然違う…経験やスキルのアピールってどうすればいい?
  • 転職サイトのテンプレートだけじゃ心配。Webマーケティング職に特化した書き方を知りたい!
  • 内定もらった人の職務経歴書ってどんな感じなんだろう。自分の書き方、これで大丈夫かな…

私は実際にこれらの悩みを乗り越え、未経験からWebマーケティング職への転職に成功しました。

この記事では、私が実際に内定をもらった職務経歴書を見ながら、

未経験からWebマーケティング職を目指す方のための書き方を具体的に解説していきます。

職務経歴書の基本フォーマット

職務経歴書の作成には、転職エージェントが提供するテンプレートを使用することをおすすめします。

私はリクルートエージェントのテンプレートを使用しました。理由は以下の3つです。

リクルートエージェントのテンプレートを選んだ理由
1 採用担当者が読みやすい構成になっている
2 必要な項目が漏れなく含まれている
3 転職のプロが推奨する形式だから

リクルートエージェントについては、

以下の記事で詳しく解説していますのであわせてご覧ください。

では、このテンプレートを使って作成した、実際に内定獲得した職務経歴書を見ていきましょう。

私の職務経歴書を公開します

まずは、私が実際に使用した職務経歴書の全体をお見せします。

その後、各セクションの重要ポイントを詳しく解説していきます。

▼実際に使用した職務経歴書(タップ・クリックで拡大できます)

この職務経歴書が評価された3つのポイント
1 マーケティング視点で経験を表現している
  • 「接客」→「顧客の潜在的ニーズを引き出し、適切な商品提案」
  • 「売場作り」→「効果的な店舗レイアウトの企画・実施」
  •  実務経験をマーケティングの文脈で再解釈している
2 副業Webライターで自主的に学習をしていた
  • SEOライティングの具体的な実績
  • 検索順位という定量的な成果
  • 継続的な仕事の獲得
3 具体的な数字で実績を可視化している
  • 売上目標達成率
  • SEO記事の順位
  • クライアント数

職務経歴書の基本構成と書き方のポイント

職務経歴書は、以下の5つのセクションで構成されています。

作成時のポイント
1 マーケティング視点での表現を心がける
2 具体的な数字を使用する
3 実践経験を重視した記載を心がける
4 読みやすい文章構成を意識する

それでは、各セクションの具体的な書き方について詳しく解説していきます。

①職務要約の書き方

職務要約は、採用担当者が最初に目を通す部分です。

ここでは、あなたのキャリアを端的にまとめながら、Webマーケティングとの接点を示すことが重要です。

× NG例
アパレル販売員として接客や売場作りを担当。現在は副業でWebライティングもしています。
「アパレル販売員として接客や売場作り」という表現は、マーケティングの文脈での価値が伝わってきません。
接客や売場作りの経験は、顧客理解やUX設計など、マーケティングスキルとして捉え直すことができるはずです。
また、具体的な期間の記載がないため、実務経験の深さが伝わりません。
さらに、「Webライティングもしています」という表現は具体性に欠けます。
どんな記事を書いているのか、どんな成果を上げているのかなど、実績が示されていないため、スキルレベルが判断できません。
OK例

2023年4月から現在まで、株式会社〇〇にて、大阪△△の百貨店で紳士服の販売に従事しています。

主な業務は以下の通りです。
・顧客対応:お客様の潜在的ニーズを引き出し、適切な商品提案を行うスキルを習得。リピート率や顧客満足度の向上につなげています。
・店舗運営:効果的な店舗レイアウトの企画
・実施、適切な在庫管理のための備品発注を担当。
・売上達成:入社以来、毎月の売上目標100%以上を一貫して達成しています。

並行して、2023年12月から現在まで副業Webライターとして、クライアントからの記事制作に従事しています。

1. 時期と場所が明確。「2023年4月から現在まで」「大阪△△の百貨店」と、具体的な情報が記載されて  おり、経験の信頼性が高まってる。
2. 業務内容がマーケティング視点で表現されている。
・「接客」→「潜在的ニーズを引き出し、適切な商品提案」
・「売場作り」→「効果的な店舗レイアウトの企画・実施」 など、マーケティングスキルとして解釈し直されてる。
3. 具体的な成果が示されている。「売上目標100%以上を一貫して達成」という数値実績があり、成果を出せる人材だということが伝わります。
4. 副業の記載も「Webライティングをしている」ではなく、いつから始めたのか、どんな立場で従事しているのかが明確に記載されている。
職務要約作成のポイント
1 職務経歴書の内容を簡潔に説明する
2 マーケティング視点で表現する
3 成果や実績を数字で示す

職務要約は、職務経歴書の「要点をまとめたダイジェスト」です。

採用担当者は多くの職務経歴書に目を通すため、最初に職務要約を読んで、詳しく読むべき候補かどうかを判断します。

そのため、あなたの経験やスキル、成果を30秒程度で理解できるように簡潔にまとめることが重要です。

特に未経験転職では、前職での経験をマーケティングの文脈で表現し、具体的な数字と共に示すことで、採用担当者の興味を引くことができます。

それでは次に、職務経歴の書き方について解説していきます。

②職務経歴の書き方

職務経歴では、これまでの実務経験を時系列で詳しく記載します。

Webマーケティング未経験でも、前職での具体的な実績を示すことで、仕事への取り組み方や成果を出す力をアピールできます。

× NG例
2023年4月~現在
アパレルショップで販売員として勤務
接客や売場作りを担当
多くの方の職務経歴書によく見られるのが、このような簡素な記載です。
前職が営業職、事務職、販売職など、どんな職種であっても、会社の規模感や具体的な業務内容を記載することで、あなたがどんな環境でどんな経験を積んできたのかが伝わります。
また、「接客を担当」「資料作成を担当」といった抽象的な表現では、あなたの実務能力が正確に伝わりにくくなります。
具体的にどんな業務を、どのくらいの規模で担当し、どんな成果を上げたのか。
そういった情報があると、より説得力のある職務経歴になります。
OK例

■職務経歴

□2023年04月~現在まで 株式会社〇〇
◆事業内容:小売業
◆従業員数:××名 未上場

【業務内容】接客販売業務、店舗レイアウトの企画・実施、在庫管理
【担当顧客】30〜60代の男性
【売上規模】月〇〇万
【平均客数】平日△人 土日×人
【平均客単価】〇〇円
【実績】2023年度 個人売上〇〇万円 予算比:105%

□2023年12月~現在まで 副業として、クライアントからの記事制作に従事
【業務内容】ファッション関連の記事作成、校正業務
【月の執筆数】20本
【実績】検索順位1位:6記事 2位:3記事 3位:1記事 4〜10位:5記事

1. 会社情報を詳しく記載することで、経験の規模感が伝わります。事業内容、従業員数、上場区分といった基本情報により、どのような環境で経験を積んできたのかが明確です。
2. 業務内容を数値で具体化しています。売上規模や顧客数、客単価などの具体的な数字により、実務経験の深さや成果が説得力を持って伝わります。
3. Webマーケティングの実践経験も定量的に示しています。記事数や検索順位など、具体的な成果を数値で示すことで、実践力が伝わります。
職務経歴作成のポイント
1 会社の基本情報は必ず記載する
2 具体的な数字で実績を示す
3 業務内容は具体的に記載する

職務経歴は、あなたのこれまでの実務経験を詳しく説明するセクションです。

たとえWebマーケティングの経験がなくても、前職での具体的な成果を示すことが重要です。

例えば、売上目標の達成率や担当した業務の規模感を数字で示すことで、仕事に真摯に取り組み、成果を出してきた人材だということが伝わります。

また、これまでの職務経験は事実のまま記載しつつ、後述する「活かせる経験・知識・技術」のセクションで、それらの経験をWebマーケティングでどう活かせるのかを説明していきます。

③活かせる経験・知識・技術の書き方

このセクションは、前職でのスキルをWebマーケティングでどう活かせるか、その接点を示す重要な部分です。

× NG例
・SEO・マーケティングの知識あり
・Web制作の基礎を勉強中
・コミュニケーション能力

経験やスキルを単に列挙しただけでは、実際にどの程度のレベルなのか、またどのように活かせるのかが伝わりません。
また、「コミュニケーション能力」のような抽象的なスキルも、具体的な経験と紐付けて説明することで、より説得力が増します。

OK例

■活かせる経験・知識・技術

【実務での経験】
・顧客ニーズ分析:商品提案の際に顧客の要望や行動を分析し、最適な提案を行ってきました。この経験は、ペルソナ設定やユーザー行動分析に活かせます。

・データ活用:売上データや客数の推移を分析し、効果的な売場作りに活用しました。Web解析でも同様のデータ分析スキルを活かせます。

・プロジェクト管理:店舗改装や販促企画の際のスケジュール管理、関係者との調整経験は、Webマーケティングのプロジェクト管理に応用できます。

【自己学習で身につけたスキル】
・SEO・マーケティング:SEOの観点から記事を制作し、上位表示を実現した経験があります
・Web制作:HTML/CSS、ビジュアルデザイン、UIの基本スキル
・分析ツール:Google Analytics、Googleサーチコンソールの基礎知識

前職の経験とWebマーケティングの接点を具体的に示すことで、未経験でも十分に活躍できることが伝わります。
また、独学で身につけたスキルも、実践的な経験と共に記載することで、学習意欲と実行力をアピールできています。
営業職なら顧客折衝力を、事務職ならデータ処理能力を、このようにWebマーケティングと結びつけて表現できます。

活かせる経験・知識・技術を書くポイント
1 前職の経験とWebマーケティングの接点を具体的に示す
2 独学で身につけたスキルは実践内容と共に記載
3 抽象的なスキルは具体例で裏付ける

他の職種でも同じように経験を活かすことができます。

例えば、事務職であれば日々の業務で培ったデータ管理やツール活用のスキルが、

接客業であればお客様の行動やニーズを理解する力が武器になります。

職種別:前職の経験を活かすポイント
1 営業職
  • 顧客折衝力 → ユーザーインサイトの理解
  • 数値目標管理 → KPI設定・分析
  • 提案資料作成 → コンテンツマーケティング
  • 新規開拓 → リード獲得施策の立案
2 事務職
  • データ入力・管理 → アクセス解析
  • 業務効率化 → PDCA運用
  • 社内文書作成 → コンテンツ制作
  • 情報管理 → データドリブンマーケティング
3 接客業
  • カウンセリング → ペルソナ設定
  • 接客サービス → UX設計
  • 顧客管理 → CRM施策
  • 売上管理 → CVR改善

このセクションでは、前職での経験を単なる「異業種での経験」で終わらせるのではなく、Webマーケティングでどう活かせるのかを具体的に示すことが重要です。

また、独学での取り組みも、単に「勉強中」とするのではなく、実践内容や成果と共に記載することで、学習意欲と実践力をアピールできます。

それでは次に、自己PRの書き方について解説していきます。

④自己PRの書き方

自己PRでは、あなたの強みとそれを裏付ける具体的なエピソードを記載します。

特にWebマーケティング未経験では、学習意欲や実践力をアピールすることが重要です。

× NG例
私の強みは「探究心」と「目標達成への意識の高さ」です。
Webマーケティングに興味があり、日々勉強しています。
新しいことにも積極的に挑戦する性格です。
抽象的な強みだけでは、採用担当者にその人となりは伝わりません。
「探究心がある」「意識が高い」というのは良い強みですが、それを具体的にどう発揮してきたのか、どんな成果につながったのかを示すことで、説得力のある自己PRになります。
OK例

私の強みは「探究心」と「目標達成へのコミットメント」です。

前職での経験を活かしながら、Webマーケティングの実践的なスキルを独学で習得してきました。例えば、副業のWebライターとしての活動では、以下の成果を上げています。

・SEO技術、効果的な文章構成法を独学で習得し、担当記事15本が検索上位表示を達成
・6か月で月間目標売上10万円を達成
・4社の継続クライアントから信頼を獲得

また、現職でも毎月の売上目標を達成し続けており、特に顧客の潜在的なニーズを理解し、適切な提案をすることで、同期の中でトップの成績を残しています。

このように、新しい分野でも着実に成果を出せる実行力があります。

抽象的な強みを、具体的な行動と成果で裏付けることで説得力が増します。
特にWebマーケティング未経験の場合、「学ぶ力」と「実践力」をアピールすることが重要です。
独学と実践を組み合わせて着実に成果を出してきた経験は、未経験の分野でも活躍できることの証明になります。

自己PR作成のポイント
1 強みは具体的な成果で裏付ける
2 学習意欲と実践力を示す
3 数字を交えて説得力を高める

自己PRは、あなたの人となりを伝えるセクションです。

未経験からの挑戦では、「なぜWebマーケティングなのか」「どのように準備してきたのか」「どんな成果を出せているのか」を具体的に示すことで、採用担当者の不安を解消し、期待を高めることができます。

次は、資格やPCスキル、使用可能ツールの書き方について解説していきます。

これらの項目は簡潔にまとめて説明していきましょう。

⑤資格・PCスキル・使用可能ツールの書き方

この3つのセクションでは、具体的なスキルレベルを示すことが重要です。

特にWebマーケティング職では、実務で使用するツールの知識が評価のポイントになります。

× NG例
■資格
・色彩検定■PCスキル
・Excel使えます■使用可能ツール
・WordPress等
取得時期や級、具体的な操作レベルの記載がないため、スキルの程度が不明確です。
また、「等」という表現は避け、使用できるツールは具体的に列挙しましょう。
実務でどの程度使えるのかが明確になり、即戦力として評価されやすくなります。
OK例

■資格
・文部科学省後援 色彩検定1級(2022年1月)
・普通自動車第一種運転免許

■PCスキル
・Excel:表/グラフの挿入・活用、関数類の理解・活用
・Word:文章作成、校閲機能の活用
・PowerPoint:プレゼンテーション資料作成、グラフィック機能の活用

■使用可能ツール
・デザイン:Illustrator、Photoshop、Adobe XD
・Web解析:Google Analytics
・その他:Canva、WordPress

資格は取得時期と正式名称を記載することで、学習意欲と継続的な自己啓発の姿勢が伝わります。
PCスキルは、具体的な操作内容まで記載することで、実務での即戦力度が明確になります。
使用可能ツールは、カテゴリー分けして整理することで、Webマーケティングに必要なツールをカバーできていることが分かります。
資格・PCスキル・使用可能ツールを書くポイント
1 資格は取得時期と正式名称を記載する
2 PCスキルは具体的な操作レベルまで書く
3 ツールは実務を想定して分類する

これらのセクションは、あなたの実践的なスキルを示す重要な部分です。

未経験であっても、本業や独学で培ったスキルを具体的に記載することで、Webマーケティング職での即戦力となる可能性を示すことができます。

職務経歴書の提出時の注意点

職務経歴書の内容を整えたら、次は提出時の注意点です。

せっかく作成した職務経歴書で採用担当者からの印象を下げないよう、以下のポイントに気をつけましょう。

提出前の3つの最終確認ポイント
1 基本確認
  • 日付の更新・誤字脱字チェック・体裁の統一
2 ファイル形式
  • PDF推奨(Word形式の場合は文字化けに注意)
3 ファイル名
  • 「職務経歴書_氏名_日付」の形式を推奨

私の場合、リクルートエージェント経由で職務経歴書を提出する際は、提出前にエージェントの方に添削していただきました。

転職のプロによるアドバイスは非常に参考になったので、ぜひ活用してみてください。

まとめ:あなたの経験を活かした職務経歴書を作成しよう

以上、職務経歴書の各セクションの書き方について解説してきました。

最後に重要なポイントをまとめます。

職務経歴書作成の3つの重要ポイント
1 前職の経験は事実に基づいて具体的に記載する
2 独学や副業での実践経験を積極的にアピールする
3 できるだけ数字を使って実績を示す
✅ 最終チェックリスト
基本項目の確認
  • □ 日付は最新になっているか
  • □ 誤字脱字はないか
  • □ フォーマットは統一されているか
内容の確認
  • □ 職務要約で全体像が簡潔に伝わっているか
  • □ 職務経歴に具体的な数字が含まれているか
  • □ 前職の経験とWebマーケティングの接点が示せているか
  • □ 自己PRが具体的なエピソードで裏付けられているか
  • □ 使用可能なツールが明確に記載されているか

これらのポイントを意識しながら、あなただけの強みを活かした職務経歴書を作成していきましょう。

私も未経験からの転職で不安だらけでしたが、自分の経験を丁寧に見つめ直すことで、必ず活かせる強みが見つかりました。

Webマーケティングへの転職、ぜひ頑張りましょう!

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